別府、山田別荘。
別府駅の海側、建て込んでいる旧市街のはずれにポツンとある。
約600坪の敷地にうねり重なるように建っている、昭和5年建造の木造建築。
http://yamadabessou.jp
元は保養別荘だったそうだが、度々のリノベーションで「ゲストハウス風温泉旅館」とでも言うか、新しいジャンルの宿にコンセプトを変えている。
もてなしてくれたのはいわゆる女将ではなく、私服のデザイナー風女性(たぶん20代前半)。
iPadで施設の案内、カード決済をスムーズに済ませてから、部屋へ案内してくれた。
途中で宿泊しているらしい東南アジア系の女の子二人組、ヨーロッパ系カップルと会釈する。
風呂は内湯と露天があって、露天は時間貸切制。
さすが別府、と唸らせられるお湯で、弱アルカリ性、ナトリウム-炭酸水素塩泉、溶存物質1,500mg/kgくらい。
たぶん宿泊客の入浴する人数・頻度に対しては湯量が十分で、いつでもフレッシュな状態だったのが素晴らしい。
露天は坪庭スペースへ上手に湯船をレイアウトしてあり、老舗ながらも清潔感を大切にした空間演出で、「ああ、あちこち工夫してるなあ」と気分がよくなる。
夕食は同じく旧市街にある大和田鮨で郷土料理・食材の勉強会。
きらすまめし、りゅうきゅう、肝和え、アジ南蛮、関アジ・関サバほか。
きらすまめしは刺身と味付けしたおからを和えたもの。初めて食べたが素朴でけっこうハマりそうな滋味深さ。
関サバはやはり絶品。関アジはどうしても沖合回遊型(クロアジ)の範疇を超えないか。。歯ごたえはいいんだけど。。
帰ってくると玄関前にはちょうど満開の桜の木。
夜のラウンジから眺める夜桜は、海外の人にも心に残る風景になりそう。