青森県の「七子八珍」は八戸のマスト要件。
これは青森が誇る海の幸をあらわしたもので、その内訳は
「七子(魚卵七品)」…コノコ、タコノコ、ホタテノコ、スジコ、マシラコ、ブリコ、タラコ
「八珍(珍味八品)」…クリガニ、ガサエビ(シャコ)、ナマコ、ウニ、フジツボ、シラウオ、サメ、ホヤ
となっています。
「琵琶湖八珍」「宍道湖七珍」と同じ流れを汲むもので、馴染みのあるナントカ四天王とか○○の7人衆とかの仲間。(みんなこういうの好きだよね。)
ちなみに正確には、「堂々九品」「隠れ十品」が後に続きます。
「堂々九品」…メバル、アブラメ、イカ、ホタテ、ヒラメ、サケ、タラ、サバ、イワシ
「隠れ十品」…イシナギ、ミズダコ、ソイ、カレイ、ブリ、タイ、アンコウ、マグロ、キンキン、サクラマス
自宅のトイレにメモが貼ってあるので毎日暗唱していたけど、いまだに覚えられてなくてくやしい。
期待ふくらみたどり着いた青森屋の「七子八珍会席」は、期待通りの珍味の応酬。
1つずつ小皿で出してくれるのがうれしい。
どれも個性的で美味しかったですが、特に気に入ったのはやっぱ「いちご煮」だったかしら。
八戸の郷土料理でアワビとウニの潮汁なんですが、これが衝撃的な美味しさ。
ウニの濃厚な風味がスープに溶け込んで、そこに大葉の爽やかさがアクセントで加わる。
なんとも形容しがたい滋味深さ。
もうお椀の中に浸かってしまいたかった…。これは贅沢だ。
ちなみに名前の由来は、
白く濁った汁の中にウニの卵巣が見える姿が「朝露の中の野いちごのようにみえる」ことから、だそうな。
いやあ、これもまた素敵な。
非常に感銘的であったことをここにご報告いたします。