とうとう来た。
琵琶湖に浮かぶ「沖島」は、日本唯一の淡水湖にある有人島。というか同様の島は世界にも4つしかないらしいのでかなりレアだ。観光ポスターのキャッチコピーは「海なし県の離島」。
イスロマニアとしては行かないわけにはいかない聖地なのであります。
琵琶湖での漁業が主産業のこの島にはクルマが一台もない。よって移動はすべて徒歩か自転車。高齢者が多いためか二輪よりも三輪が多い。メインストリート(?)沿いにはずらっと三輪車がならんでいる。
そう、クルマがなければ、ムラも変わる。
移動のスピードが遅いと視線が交わり、コミュニケーションが生まれる。すれ違いざまのあいさつがおもしろい。
家の前にはガレージではなく畑と水場がある。農作業をしながら、野菜をタワシで洗いながら、お隣同士で世間話。
各民家の目の前は琵琶湖。プライベートな船着場があり、道路はごく細いのでいろんな物資を家に運搬しやすくなっている。
クルマがない時代の漁村の風景、人の営み。ほとんどすべてがヒューマンスケール。
こんな場所がまだ日本にあるんだなあ。