PIECES OF FUTUREアイディアのかけら

2021.09.15
“人を包む”組立式ダンボールテント「DAN DAN DOME」

2021年8月16日は“人を包む”組立式ダンボールテント「DAN DAN DOME」のプレス発表会でした。
五反田の東洋製罐グループHD本社にて。

開発者であり盟友の極地建築家・村上祐資さんからの招集で、同じく盟友のアーティスト・馬場敬一さんとともにリ・メンバー。馴染みの心地よさの一方、Zoom越しでも常にお酒の香りが漂う不安だらけな3人。

祐資さんの言葉を借りると、効率重視の“ Fast&Light”では真っ先に捨てられてしまう要素を拾い集めて開発したテント。キーワードは“SLOW(ゆっくり)”“STABLE(しっかり)”“NEIGHBOR(むきあう)”です。作って、使って、捨てるというモノの一生から人は何を受け取ることができるんだろう、というのがテーマ。災害時の避難所、フェス会場、組み立てワークショップ、アートパフォーマンス、映像シアターなどアイディア次第で使い方は無限です。

僕は言葉まわりを中心にパネルやWebサイトの企画構成を。
また、ドームでは原作を書いたプラネタリウム映像作品「クジラが星に還る海 -Stars of Life-」も上映しました。ひとつの生命が終わって他の生命を輝かせる、利他の生命みたいなところでのコンセプト繋がりですね。こんなに間近かつ高精細で観たのは自分でも初めてで感動しました。
個人的には馬場さんが一人で作りきった組み立てガイドが愛に溢れていて超絶素晴らしいと思ってる。愛がないとこれはやりきれない。

無事に形になってよかった。大変でしたが部活みたいで楽しかったです。
東洋製罐グループHDの三木さん、NTP佐藤さん・一丸さん、Webサイトお願いしたノリさん・日野さん、ドームプロジェクター自作というスーパーなご活躍を頂いた科学技術広報財団の和田さん、そのほかにもお世話になった皆々様に感謝です!

東洋製罐グループHD本社でのプレス発表のあと、タッチ&トライ会場に移動。普段は使っていない倉庫を利用しました。

コンセプトや組み立て方法を解説するパネル。ここらへんの企画構成、ライティングをお手伝いしています。組み立てガイドは馬場さんが一人で作り切った超絶作品。Webサイトで見れるのでぜひ観てみてほしい。愛がないとこれは作れない。

左は撥水段ボールで屋内外両用の「STANDARD」。中央は屋内用で避難所や公共施設での使用を想定した「LITE」。右は特殊なインナールーフ(内天井)を装備した「ART」です。

こちらは「STANDARD」の内部。キャンプをイメージしたスタイリングです。ちなみに今年の梅雨時を含む1〜2ヶ月の暴露実験で問題なかったそう。最新の撥水ダンボールは本当にすごい。

天井は構造が剥き出しなんだけど、そこにランタンの灯りがあたるとまた独特の雰囲気に。フツーのテントにはこういうのないよね。

こちらは「LITE」の内部。避難所での暮らしをイメージしたスタイリングです。椅子やテーブル、ベッドもなんとダンボール製。

手前の4基は避難所での複数設置をイメージしたものです。適度な仕切られ感、隣近所の界隈性が生まれる感じは、避難生活の精神的健やかさに立つかもしれません。

「ART」では、プラネタリウム番組「クジラが星に還る海」を上映してもらいました。スクリーンが近いこともあって、今まで観た中で一番綺麗だった。
これはドーム映像を映してもいいし、印刷やペイントをしてもいい。アーティストとかは新しい使い方を発見してくれるかも。もしくは、天井がツルッとしてる方が落ち着く、という人もいるかもしれない。

そして、また、曼荼羅を作ってしまいました。DAN DAN DOMEの使い方のイメージを広げるための曼荼羅です。Webサイトでも見れるので、ぜひ妄想してみてください。