FISH DREAM魚に魅せられて

2016.10.08
境港の魚市場「境港水産物センター」

松江市内から車で45分。
中海を抜け、ひと山越えると鳥取県の境港市が現れます。

弓ヶ浜半島の先端にある山陰随一の良港で、カニの水揚げ量が日本一。
「五輝星(いつきぼし)」というブランド松葉ガニが有名です。大きさ、重さ、脚が揃っているか、色合い、身入りの全項目で厳しい基準をクリアした松葉ガニにだけ与えられる称号です。シーズンは冬なのでちと早い。そのかわりにベニズワイガニがシーズンに入ったところです。
あと、ゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげる氏の出身地としても有名です。

松江に来たからには境港まで…と、車を走らせました。
境港で揚がった魚を販売する市場「境港水産物直売センター」と「境港さかなセンター」があります。
なんか似てますが、両方覗いていくことにしました。

まずは水産物直売センター。
建屋に入るなり、大きなクロマグロの頭(2000円)と、1m超えのシイラ(2000円)がお出迎え。初っ端から素晴らしく安い。

旬は終わりぎわだけど白イカ、始まったところでベニズワイガニ、マダイ、キンメなど。モサエビ、ウスバハギやアジなども美味しそうでした。もちろんノドグロは目玉のひとつ。

珍しいところでは、紅イカ(ソデイカ、16800円)。沖縄ではよく獲れるらしいけど、胴体の部分だけで1m弱ある。誰が買っていくんだろう。回転寿司屋とかかな。
イシダイや石垣鯛もなかなか東京では見かけません。
ベラカレイの連なった干物も珍しい。

10cmもないノドグロがメザシのように大量に干物になっているのを見て、ちょっと複雑な気持ちです。人気があるのはわかるけど、これでいいんだろうか。このぐらいなら資源量には影響ないものなのかなあ。


次に向かった「境港さかなセンター」。
こちらはお店の数がやや少なくて、にぎわいいまひとつかな?
日曜日の昼下がりでしたが。並んでいる品物も水産物直売センターと比べるとやや見劣りするような。。
とはいえ小アジを咥えた丸のアンコウが鎮座していたのは見応えがありました。(演出だろうけど)


どちらの販売所も、雑魚系が多いのはとても楽しめました。鮮度もよく、値付けも好印象です。お近くに用があればぜひお立ち寄りを。午前中なら、東京までも翌日配送してくれます。
時間がなくてどちらか1箇所という方には、水産物直売センターがオススメです。

最初に訪れたのは「水産物直販センター」。

中に入ると賑わっている。どのお店も扱っているものは良く、選ぶ楽しさがある。

紅イカ。沖縄ではソデイカと呼ばれる甲イカの仲間。それにしてもデカい。誰が買うんだろう。

この時期はマダイが美味い。

境港産のアジもピカピカしていて、少し野性味を感じる表情。美味そうだ。

紅ズワイのシーズンが始まったところ。先日の川京で美味しい紅ズワイを食べたので、興味をソソられる。

モサエビ。鳥取県の隠れた特産で、どうやらすごく美味いらしい。こちら参照。http://www.pref.tottori.lg.jp/178133.htm

こちらではバトウタイ。馬面だからだろうか。ちなみに関東ではマトウダイ。中央にある黒い斑点に由来する。

手のひらに収まるくらいのイシダイ。これだけ入って1500円。と言われても、どうやって使ったらいいやら。

ノドグロは定番であり目玉。ちょっとサイズが変わるだけで値段がぐんぐん上がっていく。

小さいノドグロも干物に。ちょっと微妙な気持ちになる。いや、うまいんですけどね。

干物がたくさん売られている。基本的にすべて串で連なりになったもの。こういう文化なんだろうか。

雑魚盛り合わせ、なんてのもある。大人数で食べるならこういうのも楽しいか。

白いかもシーズン。関西ではケンサキイカの名前でお馴染み。刺身が美味そうだ。

次に向かったのは「境港おさかなセンター」。

おさかなセンター、ちょっとさみしいか?空間は広いけど…。込み入った雑然とした感じが、市場の楽しさ。

赤イサキ発見。なかなか出会えない。

小アジをくわえたあんこう。大迫力。昔、父が自宅で吊るし切りしてたのを思い出した。

エイ肉。煮付けたり、揚げるとうまいのはお馴染み。