FISH DREAM魚に魅せられて

2019.07.13
那覇泊港「あぐん茶」、ミーバイ(スジアラ)のマース煮に感動!

明朝から数日間、リサーチで慶良間諸島です。
今夜は泊港に前泊で、那覇のうだる蒸し暑さに驚きつつ、散歩しながらなんとなく惹かれた店にIn。このへんでは控えめな佇まいの「あぐん茶」というお店。

タイやカンボジアの物売りの少年を思い出す太陽を感じる笑顔で迎えてくれた調理場の店主。後から話をしてみたら素潜り漁師さんでもあるそう。どうりで日焼けで真っ黒。ここは店主が突いてきた魚を頂けるお店だった。
そう、こっちもなんかツイてたという話。
ささやかなサイズで、とお願いした刺身盛り合わせはミーバイ(たぶんスジアラ)、イラブチャー(アオブダイ)、セーイカの刺身が素晴らしく美味しかった。
その後あぐー豚とゴーヤの炒め物。美味しい豚ってなかなか出会えないけど沖縄に来るとやっぱ美味しいなと思う。ハートを鷲掴みにする味の強さ、鼻を抜けるうっとりする香り。東京でもあぐー豚並んでる気がするけど、やっぱり違うのね。あぐーとアグーってのがあるね。

そしてミーバイのアラのマース煮。塩の煮魚はほぼ沖縄に来る時しか食べる機会がないけど、今回は過去最高のマース煮だった。火を通し過ぎてないプリプリ、ムチムチしたハタ系の旨味がたまらない。昨日突いてきたんだって。一人で食べる量じゃないんだろうけど食べてしまった。これは忘れられない。

みんなゴキゲンで呑んでるよ。隣の常連さんとひととおり笑って満足してホテルへ戻ります。

正面にいるのが店主。アジアっぽい笑顔がめちゃくちゃかっこよかった。

メニューの書き振りが良店の予感。店主は素潜りをするみたい。

「今作る」、いいコピー。お客さん心理を分かってらっしゃる。

いちいち面白い。これも食べたかったんだけど、どうにもお腹いっぱいで。

肉厚だけどコリコリしたセーイカ、左上はミーバイとイラブチャー(アオブダイ)、右はカツオ。ちなみに翌日向かう慶良間は沖縄でのカツオ漁発祥の地だ。

あぐー豚とゴーヤの炒め物。豚の味が濃い。素晴らしく美味しかった。

店主が50センチくらいあるミーバイを取り出し、「頭のところ食べてみる?」と誘ってくださった。10分後くらい、ミーバイのマース煮が登場。クエのような濃厚な旨味とモチモチの食感が、もうたまらない。マース煮過去最高記録。