FISH DREAM魚に魅せられて

2018.03.03
盛岡「横綱寿司」で味わう早春の三陸

そういえば、盛岡の横綱寿司はとてもいいですね。
ちょっとだけのおつまみを延々とストップかけるまで出してくれて盛り上がります。

メカブ味噌漬け、水ホヤ(春先のまだ身が薄く柔いホヤ)、ドンコ(エゾイソアイナメ)のしんじょ、ホタルイカ、松川ガレイの薄造り、椎茸と前沢牛のホイル焼き、三陸毛ガニ、焼きアンコウ。
刺身はヤリイカ(これは今までで一番うまかった。ピカピカでツルッとしてフンワリ甘い)、シマアジ(一切れだけが嬉しい)、三陸ホタテ(ヒモ付き)。大間まぐろの漬けが一切れ。

止まらない、止まらない。

特にホイル焼きを食べ終えたあと、シャリをひとにぎりポンと足してくれるのがよかった。スポーンで平らにして、ホイル焼きのスープをしばし吸わせる。醤油とバターと米酢、椎茸と牛の旨味が封じ込められたシャリは絶妙すぎる旨さだった。

終盤は貸切状態で、大将、女将、板前さん交えて秘湯トークで盛り上がる。こっちの人も鶴の湯はしょっちゅう日帰りで行くんですって。うらやましい!

盛岡駅からは歩いて20分ぐらいか。繁華街の中だけど、一本中に入るので知ってないとたどり着けないかもしれない。

ビルの一階、奥の方に風格あるファサード。中からはお客さんと大将の笑い声が漏れてきて大変ワクワクします。

メカブの味噌漬け。普段はポン酢で食べることが多いので新鮮だった。

水ホヤ。春先のホヤはまだ身が薄く柔らかい。本番は真夏の頃だが、これはこれであっさりしてうまい。

手前が松河ガレイの薄造り、奥にはホタテ、ヤリイカ、シマアジ。ついついお酒も捗ってしまいます。

大間まぐろの漬け。この時はそのまま食べたけど、この上にシャリをひとつまみ乗っけようか?という提案も頂いた。うまかろうなあ。

三陸の毛ガニは多分初めて。味噌がぎっしり詰まっているのが毛ガニの身上。しっかり混ぜ合わせて頂きました。

盛岡産の椎茸と前沢牛のホイル焼き。椎茸で牛を挟んである。下の方に溜まっているスープは醤油とほんのちょっとバターの風味。

ホイル焼きの後に残ったスープにシャリを乗せてもらう。平たくして、しばし待つ。これが悶絶のうまさ。

アンコウは焼いてもらう。上に乗ってるのはキモ。くさみがなく、歯触りもよい。個人的にアンコウは焼くのが好き。

終盤は貸切になったので店の人全員巻き込んで話で盛り上がる。大将と女将は日本各地の温泉や美味いものめぐりを趣味になさってるそう。翌日に控えたわんこそばの技術的指南も頂戴する。