PIECES OF FUTUREアイディアのかけら

2018.10.18
光を観る、育てる、創る楽しさ。

鹿児島は指宿です。
個性的な錦江湾と黒潮の幸、濃厚で豊富な湯脈は強烈なアイデンティティを感じさせてくれます。
その一方で行き詰った感のある駅前のアーケード街。全国どこにでもある風景。時間はどこで止まったのか。

観光という言葉は好き。
でも旅の最中で、光を観ることはもちろんなんだけど、光のルーツを探して、時代に沿って再解釈したり、育てたり、新しく創ってみたり、そんなことがほんとうは楽しい。好きなものにはもっとアクセスしたくなる。土地のコンテクストとヒリヒリしながら向き合うことも欠かせない経験。
そしてそんな旅がおもしろいと思ってる人は周りを見渡す限りけっこうたくさんいる。
自分がこだわりを持てる好きな土地や場所を応援できるいろんな方法が増えていったらいいなあ。

そんなわけで、以下、食べられて嬉しかったものたち。
[秋太郎]
バショウカジキ。鹿児島では秋のこの時期にだけ食べる旬の味だそうだ。マカジキやメバチに似ているサッパリ系の赤身で、サクサクっとした歯ごたえが特徴的。

[首折れサバ]
漁獲されてすぐに首を追って締められた屋久島のブランドゴマサバ。マサバと比べてやや水っぽく、熟成させるよりかは程よいタイミングで食べる方がよい。独特の旨味が出ていて美味かった。

[アサヒガニ]
なんというか、カニに進化する途中のエビ。外敵から身を守るためにお腹をたたむ途中。エビよりも身とミソの味が濃い。

[キビナゴ]
言わずもがな東京で食べるものとは違います。もっちりシャキッとツヤツヤで別物。カツオは最たるものだけど水揚げされる土地でしか出ない味は確実にある。締め方と時間の話。