今回は番外編です。
出張でロシア・サハ共和国に行った時に出会ったものたちです。
今となってはどうにも再訪が考えづらい場所ですね。貴重な体験でした…。
(後述のフナはいまだに夢に出てきます…)
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「ストロガニーナ」
また食べたい度☆☆☆(3/5)
数年前、仕事の関係で真冬のシベリア・サハ共和国に行きました。
地球上でもっとも寒い地域として有名ですね。この時も外はマイナス45℃。気が狂うような極寒の街で食べた思い出の一品がこちらです。何の魚だったんだろう…。いわゆる「ルイベ」みたいなもので、分厚い氷の張った湖で獲るらしいんですが、水から出した途端に凍りつくらしいです。(白目)
この料理は「ストロガニーナ」と言うらしく、客人のおもてなしに出される伝統料理だそうです。先ほどの凍ったままの丸魚をナイフで削ります。この時、くるくるっと丸まるようにように絶妙な厚さで削る必要があります。その様子も見せてもらいました。
凍ったままのかたまりを手にとって(手掴みで食べるのがルールだそうです!)、塩胡椒につけて、がぶり。冷水を泳いでいるからでしょう、脂たっぷりの白身が口の中で溶けていきます。なかなかいける!でも塩胡椒だけだとちょっと飽きるかな…。白身魚ってあんまりたくさんは食べれなくて…。
まあ、そんなのはお構いなしに、あちらも嬉しそうに「美味いだろ?俺たちも滅多に食わないんだ」「遠慮するな。もっと食ベていいんだぞ」と勧めてくれるものだから、凍えながらもがんばりました。
でも、この時ほど醤油が欲しいと思ったことはありませんでした。
(この日ホテルに帰ってから、日本から持ち込んだカップヌードルを食べました…)
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「産卵前のフナを揚げたような何か」
また食べたい度 (0/5)
サハ共和国編の続きです。真冬の首都ヤクーツク、とある大学の食堂にて。この日はマイナス40℃くらい。
ビュッフェ形式の中に揚げた魚のようなものが横たわっていたんです。隣にいた在サハの教授曰く「フナの仲間だ」「現地ではよく食べる。特に女子学生に人気だ」と。
マジですか?いくしかないでしょう。
フォークとナイフで卵が入ってるぽいお腹を開きます。ぎゅうぎゅうに卵が詰まってる。うまそうじゃないか。ガブリといきました。
・・・
うっっっっっっっっっっっ
淡水魚の、あの独特のクセが一気に口の中に広がる。これは湖というか…そう、「沼」の味だ。淀んだ泥水の感じ。ヤクーツク女子はここまでワイルドなのが好きなの?マジなのですか?
頑張って食べてたんですが、そのうち鼻の奥の方がイガイガしてきて、背筋がゾクゾクしてきました。なぜか鎖骨も痛くなってきた。魚一尾食べ切るのがこんなに辛かったのは初めての経験でした。。
「魚なら何でも美味しく食べられる。」
そう思っていました自信が完全に打ち砕かれました。DNAが拒否しているような感じ。ああ、ほんと情けない。。出直してきます。。