FISH DREAM魚に魅せられて

2017.07.23
まむし(間蒸し)と半助豆腐

土用の丑の日も間近だし、大阪にいるしということで、地焼き(関西焼き)のうなぎを求めて淀屋橋・本家柴藤へ。

身を蒸さず、パリッと香ばしく、弾力ある歯触りに焼き上げる関西焼き。江戸焼きも好きだけど、どちらかというと関西焼きの方が個人的には好みです。
大阪で食べてみたいと思っていたのが、大阪発祥のスタイルとして知られる「まむし」。見た目は通常のうな重だけど、ご飯の中にうなぎがもう一層隠れているというもの。なので「まむし(間蒸し)」。上に見えるうなぎを食べても、さらにその下からうなぎが登場。うなぎ好きにはたまらない、うなぎまみれ体験です。

日によって変わるらしいうなぎの産地は、この日徳島産とのこと。日によっては愛知・一色のものも使用する。吉野川の天然うなぎは有名で、はるばる栃木は益子の鰻屋でこのうなぎを食べ、ジビエ感たっぷりのワイルドさにいたく感動した覚えがあります。(その店主の関西焼きが好みなのかもしれないが)

大阪の郷土料理としてよく話に聞いていた「半助豆腐」も目的のひとつ。
うなぎの蒲焼きの頭を半助と言って、これを豆腐と葱と一緒に炊いた鍋が半助豆腐。うなぎの頭は小骨が多くてあまり食べられないが、しゃぶるようにかじるとなんとも言えない味わい。豆腐にも蒲焼きの風味が染み込んでいて、ほっこりする旨さ。

やや小ぶりなうなぎは一年ものの新仔ではないかと思う。身はほとんどないが、探してかじるのもまたうまい。

半助豆腐の全体像。それほど量は多くないが、何せ300円。お値打ちだ。

まむし。うなぎの量によって三段階ある(蘭・桜・梅)うちの、蘭を選択。うなぎが1.5尾分入っている。

ご飯の中にうなぎがもう一層。おわかりいただけるだろうか。

予約なしだったが、開店直前に伺ったらそのまま入れた。帰るときには10名ぐらいの待ち客が。でも三島よりはまし。うなぎってこうですよね…。