土用の丑の日も間近だし、大阪にいるしということで、地焼き(関西焼き)のうなぎを求めて淀屋橋・本家柴藤へ。
身を蒸さず、パリッと香ばしく、弾力ある歯触りに焼き上げる関西焼き。江戸焼きも好きだけど、どちらかというと関西焼きの方が個人的には好みです。
大阪で食べてみたいと思っていたのが、大阪発祥のスタイルとして知られる「まむし」。見た目は通常のうな重だけど、ご飯の中にうなぎがもう一層隠れているというもの。なので「まむし(間蒸し)」。上に見えるうなぎを食べても、さらにその下からうなぎが登場。うなぎ好きにはたまらない、うなぎまみれ体験です。
日によって変わるらしいうなぎの産地は、この日徳島産とのこと。日によっては愛知・一色のものも使用する。吉野川の天然うなぎは有名で、はるばる栃木は益子の鰻屋でこのうなぎを食べ、ジビエ感たっぷりのワイルドさにいたく感動した覚えがあります。(その店主の関西焼きが好みなのかもしれないが)
大阪の郷土料理としてよく話に聞いていた「半助豆腐」も目的のひとつ。
うなぎの蒲焼きの頭を半助と言って、これを豆腐と葱と一緒に炊いた鍋が半助豆腐。うなぎの頭は小骨が多くてあまり食べられないが、しゃぶるようにかじるとなんとも言えない味わい。豆腐にも蒲焼きの風味が染み込んでいて、ほっこりする旨さ。