JAPAN SENSES日本のすがた・かたち

2013.07.26
伊勢式年遷宮 御白石持行事

(2013年に書いた記事の再掲です)

【お伊勢さん①】
京都入りしました。白法被とスーツと仕事道具で荷物の量が海外旅行みたい。
明日の早朝発で伊勢神宮の御白石持(おしらいしもち)行事&正式参拝に参加します。ほんとうに一部分、ほんのひとつの石を運ぶだけでも、1300年前から続く遷宮に携われることはまたとない経験です。
まあそれはそれとして、五条駅近くの蕎麦屋さんでとりあえず一献開始。すてきな春鹿、ここもまた日本酒美味い。どうやら酒運だけはある。
しっかり禊をしなければ!

【お伊勢さん②】
バスに乗って伊勢神宮へ出発します。
すでにみんな白法被。

【お伊勢さん③】
高速バスで京都から伊勢へ移動中。
幾重にも連なる山々と、あわいに漂う朝もや。そこに朝日が射しこんでくる。
なんて美しさだ。
1000年の昔でも、この風景に人はこころを揺さぶられたのではないかと思える。

【お伊勢さん④】
全国から3万人くらい集まっているらしい。
みんなで綱を持って石を運んでいく。
すごい熱気だ!エンヤー!

【お伊勢さん⑤】
なんとか正宮に到着。石を持って、できたての社へ向かう。
ほら、深い緑の中でできたての正宮は光り輝いてるように見える。間も無く中へ。実況できるのは、ここまで。

【お伊勢さん⑥】
正宮は掛け値なしに日本の木造建築の最高峰なんですね、あまりにも美しかった。もう観れないかもしれないから、しっかり目に焼き付けておきました。
近隣の温泉で汗を流して、お昼ごはん。伊勢神宮といえばやっぱり「お御饌(みけ)」=食事です。確かにこのぐらい美味しければ天照大神も納得するのかも。美味かった!

【お伊勢さん⑦】
下宮で正式参拝して、いまは帰りのバスのなかです。ブラックスーツの正装に気絶しそうな灼熱の陽射しでしたが、最近の気持ちをしっかり再確認し、祈願することができました。
今日は忘れられない一日になりました。この日に繋がったいくつもの有り難い御縁に感謝しつつ…
眠気はもう限界、おやすみなさい。

京都から伊勢へ向かうバスより。伊勢の山々からもやのようなものが上がっていた。強すぎるくらいの豊かな土地のパワーを感じる。

あるところから持ってこられた白石。本社までの最後の数キロを運ぶのだ。

綱を持って、振り返るとこんなかんじ。

社の奥の奥の方へ進んでいくと、やがて出来立ての本社が。生まれ変わったばかりの本社は深い緑の森の中で金色に輝いているようだった。

写真を撮影できるのはここまで。本社の中に石をひとつ、そっと置いてきました。

翌日の参拝。残暑が厳しい中、ネクタイ、ブラックスーツ着用。