星野リゾート「みちのく祭りや」は青森の4大祭りをオムニバスで披露してくれるショーレストランだ。
巨大なねぶたも走り回れる体育館みたいな大きさのホール。壁に沿ってひな壇のように客席がレイアウトされている。
食事がひととおり終わるころ、津軽三味線からステージが始まる。
いいなあと思うところは演者さんの若々しさ。
ステージに上がって太鼓を叩いたり笛を吹いているのは、昨日から部屋に通してくれたり夕餉の世話をしてくれた仲居さんたち。みんな20代中盤だろうか。まだ修練中の部分もたくさんあるんだろうけど、むしろそれが和やかだ。
…というかこれだけ若い世代が伝統芸能をこうして立派に演じているのはとても頼もしく感じる。
この感じはどこかでもあったなあ、と思って記憶をたどってみると、それは伊勢のアマネムだった。あそこもバトラーさんには地元のすごく若い子たちが多かったけど、熱心に勉強していることがうかがえて感心した。
建築様式や素材、食材、伊勢の産業や伝統文化のこととかを聞いてみても、たどたどしいながらもしっかりと答えてくれる。屈託のない接客も清々しい気持ちにさせてくれた。
こういう宿を中心に、日本どころか世界基準の素敵な人たちがどんどん育っていってる。
宿泊施設を通じて地域に還元できるものは大きいですね。あちこちの地域の活力を支えるコアとして、これからより一層役割が大きくなっていく気がします。