PIECES OF FUTUREアイディアのかけら

2016.09.10
修験者になりきる「山籠リゾート・伊豆山」

僕の父は定年退職後、生誕の地である静岡県は伊豆山でジオガイドと猟師をしています。伊豆山はもともと熱海より歴史の古い土地で、海岸に沿って噴き出す温泉は「走湯権現(そうとうごんげん)」として、紀元前より修験者達から信仰の対象となっていたとされています。現在は星野リゾートが3軒、東急ハーヴェストさんがあったり、高級温泉リゾートになりつつあります。
…で、父が思い立ったのが「修験者のように伊豆山で山籠り滞在をして生まれ変わる!」というリゾート計画です。温泉で身体を癒し、山と海の幸で滋養を蓄え、伊豆山神社で願掛けをする。ベンチャー企業の合宿やクリエイティブ系のご友人同士での旅行なんかにはいいかもしれませんね。
いろいろな計画があるので適宜こちらでご報告をしていきます。

【ストーリー】

時は紀元前5~6世紀。海岸に沿って走るように温泉が湧いていたことから走湯山とも呼ばれ、古くから山岳信仰の対象となっていた伊豆山。そこには、厳しい修行を重ねる修験者たちの姿があった。
日金山から眺める日の出の神々しさ、急峻にもかかわらず豊かに茂る樹々、イセエビやサザエなどの海の幸にあふれる海岸線、そして何より深く地脈から湧き上がるマグマの力。伊豆山はいわば天然のパワースポットであり、多くの修験者が超自然的な力を借り、この地で悟りを開いていった。
修験者たちのように伊豆山で過ごす時間は、都会暮らしで普段忘れている、もしくは無意識に眠らせてしまっているヒト本来のチカラを取り戻すきっかけになるはず。
都心から50分。伊豆山での「山籠り」で、新しい自分に生まれ変わってみるのも面白い。

ツアー行程。

ツアー行程2。かつての修験者たちの尾根沿いの道をたどる。

山深い、というわけではないけど、なんか異様な雰囲気というかパワーのある修験者道。

かつて一帯が活火山だった頃の解説をするジオガイド。というか父です。

役の業者の跡。かつてはこの場所が信仰の対象だったという

なにかモノ言いたそうな樹々がたくさん。そう思えてくる自分の雰囲気が不思議。ちょっとこわい。

閻魔大王。

奪衣婆(だつえば)。三途の川を渡る船賃を持たずやってきた亡者の着ぐるみを剥がす人。閻魔大王の奥方らしい。

仏さんたち。なんかすごいんだけどなんかこわい。

尾根の道は空が広く清々しい。正式名称は「石仏の道」。一町ごとに石仏が置いてある。それぞれに表情が異なる。

石仏の道から熱海湾を望む。

途中には獣道のようなルートも。

伊豆山神社がかつてあった場所。いわゆるパワースポット的な、神秘的な空気感がある。おそろしくもある。