出張ついでに気に入って通い続けている奥湯沢の「貝掛温泉」へ前日入り
ここのぬる湯は、僕にとってはまさに『霊泉』
前にいちど、鍼でもマッサージでも治らなかったひどい肩痛が
一晩中湯に浸かってたらウソのように治ったもので
それ以来の信奉者なのです
ここは「眼病に効く」として室町の時代から続く秘湯です
源泉の場所に薬師如来が祀られたお堂があったり(来たとき坊さんが般若心経唱えてた)
眼病が治った人からの感謝の手紙がたくさん保管されていたり
ずっと人々の拠り所だったらしい面影があちこちに見られます
庄屋造りの本棟は明治2年(1870年)築とのこと
雪国らしい豪壮でゆったりとした造り 音と振動は漏れ漏れだが個人的に悪い気は全くせず
勝沢川という清流のほとりにあって、見上げれば栃や桜の新緑がクラクラするくらいの精気を放っています
あと藤もあちこち満開で、これはすごくキレイなんだけどちょっとコワイ感じもする
温泉混じりの池では、山古志の錦鯉が気持ちよさそうにゆったり泳いで…いや、これは彼らも入浴中というのか
あれ?ヒグラシが鳴いてる そこらじゅうにいっぱいいるみたいだ 季節的にはだいぶ早いが
温泉の成分がおもしろくて、平成になってから正確にわかったそうだけど
市販されている目薬を二倍希釈したくらいの成分なんだって そしてちょっと炭酸も
泉温は37℃前後で、みんな長湯で30分以上入ってたかな 山に囲まれ広々とした露天で最高です
僕もいつも2時間近くお湯に浸かっています
あと、そんなに眼が悪いわけじゃないんだけど、
ときどき勢い良く流れ出る源泉に手をかざして、眼にバシャバシャとお湯をあてます
ずっと昔から湯治客はこうしてきたんだなあ
そうそう、230分を過ぎたくらいから肌の様子に変化が
どうしようと思うくらいしっとりスベスベしてきます
女性には相当にオススメなのだと思います
食事は大好物の川魚と山菜を満喫!
日本酒は鶴齢と緑川で(緑川のボトルデザインが好きでいつもつい頼んでしまう)
ホスピタリティもすごく高くて、
やわらかくて誠実さを感じさせるサービスがお気に入り
とってもすばらしい秘湯宿ですので、ことあるごとにオススメしています