京丹後から始まった山陰海岸ジオパークめぐりの終着地、鳥取砂丘に到達。天橋立を凌駕する、すんごい人。
砂にまみれながら砂丘を登った。思いの外急な傾斜。黒かったはずの靴が抹茶色になり、やがて山吹色になっていく。
横を見れば、狂喜乱舞して砂丘から転がり落ちる子どもたちと、おおきな子どもたち。
丘のてっぺんまでたどり着くと、向こう側には日本海のパノラマ。登り着いた人みんな、横に並んで肩で息をしながら、その光景をただ眺める。
砂丘から歩いて少し行ったところに「砂の美術館」がある。
世界の著名な砂像アーティストが集まる世界唯一の砂像美術館は、いわゆる観光美術館だけど素晴らしいと思う。薄い布切れ、悲喜こもごもの表情がここまで砂で表現できるものなのか。子どもから大人まで、アートが好きでもそうでなくても、それなりに楽しめるのってすごい。
いろんな自然地形と民俗文化のつながりに触れることができた旅。身近なあたりまえをたどっていけば気が遠くなる時間の地球活動とその表層で人類が超短期間ちょこまか動いてきた歴史の上に乗っかっていることがわかる。
山陰はポテンシャル半端ないのでこれからさらに人気出るだろうなあ。でもユルく楽しみたいところもたくさんあって、なんとも悩ましいものです。