FURUSATO JOURNEY故郷を探して

2017.09.28
西土佐・四万十川 -「天然」をコンセプトに生きる-

とあるプロジェクトのお誘いを受けて高知県・四万十市へ。
幼少期に観ていた『サラリーマン転覆隊』以来、あこがれだった四万十川や沈下橋、川漁師の舟が目の前にありました。


四万十川は、やはり素晴らしかったです。

江川崎から土佐湾まで40キロぐらい降ってみたけど、ウナギや鮎はもちろん、流域に住む人々の生き方までも『天然であれ』という雰囲気が漂ってる気がしました。
会う人みんな人生楽しんでる感じ。こっちまで楽しくなってしまう。屈託無くおおらかで、人を喜ばせるのが好きな人たち。
四万十川の隣で生きてると、みんなそうなっていくのかなあ。

だいぶ前に、「あなたは養殖魚として生きていくのは無理なんだからいいかげんに天然魚として生きる覚悟を固めなさい」
という言葉をくれた人を思い出しました。

四万十川。川の色合いがなんとも印象的で、深い深い緑色。たぶん水深がかなりあるからだと思う、一番深いところで20m以上、とのこと。

外から眺める分にはとても穏やか。雄大すぎる。静かすぎるところが、底知れない恐ろしさも感じさせる。大きすぎる存在感。

最初に降り立った江川崎駅の近くにある道の駅「よって西土佐」。素晴らしいプロヂュースで、「天然」がコンセプト。四万十川で捕れた天然鮎やウナギ、手長海老の販売ほか、地元飲食店によるお弁当の販売、地元農産物の販売。久々にこんな素晴らしい道の駅にたどり着いた。

カヌーでの川下り開始。ゆるやかな流れに乗り出す。

全部で7キロメートルの行程。沈下橋を潜ったり、浅瀬を越える時はスピードが上がるのでちょっとドキドキ。

流されるままの場所も結構ある。川べりでくつろぐ野生動物をユルく観察する。気持ちいい。

ガイドをしてくださったのは女性の方。川下りをしながら登場する動植物を丁寧に解説してくださった。あと、転覆したときに超スピードで助けにきてくれた。ありがとうございました。

カヌー最後の到着点、岩間沈下橋。

岩間沈下橋の上から。カヌーにずっと乗っていると腰と上腕筋が結構痛くなる。

川漁師のおじさんが網づくろいをしていた。鮎の手投げ網。

途中の老舗定食屋でいただいた「ごり丼」。ごりはハゼやカジカの仲間。よく言われる「ゴリ押し」はこの魚を獲る際の漁法「ゴリ押し漁」が言葉の由来。

夕焼けが美しすぎた。

河口まで下って、中村へ。どうしても行って、みたかった「味劇場 ちか」さんへ。

店内は劇場風のしつらいになっている。一階のオープンキッチンを囲むように設計された2階の席。

一階で仕上げられた料理が器に乗って、二階へ引っ張り上げられる。よよよっと、手慣れたもんです。

四万十川の天然の味わい、手長海老の焼き物。

こちら四万十川のモクズガニ。

近くのスーパーに売っていたカマスの姿寿司。このほか、アジ、サバも。