あまりの忙殺にひさびさの更新になりました…。
2022年もよろしくお願いします。コロナにうんざりしていますがなんとか元気です。
2021年のソウツはどうだったかと言いますと、日本各地のミュージアム、特に自然科学系の案件にどっぷり浸かった年でした。
マンモス展の影響もあるかしら。あとは、南西諸島の世界自然遺産認定がありましたからね。認定されたエリアはいくつかの島にまたがってるのですが、あの島も、この島も、という感じで、1地域を除いてそれ以外は何らかの形で関わらせてもらっています。(極端に業界がせまいのか、、やりたいと手を挙げる人が少ないのか、、)
世界自然遺産とか国立公園とか、個人的に強く興味のある領域なのですが、正直かなり大変です(僕の足りないところも多い)。難易度高いし、かかる責任の大きさも感じます。だから僕だけでなくクライアントも制作側も一緒にやってるチーム全員がまじで大変。僕なんて楽してる方なんだと思う。みんなほんと尊敬しております…。
世界自然遺産や国立公園の価値を展示で紹介しようとすると、内容は例外なくとにかく複雑で、いろんな領域が輻輳したものになってきます。単体の生きものや文化を紹介するということではなく、地球活動、地形・地質、生態系と生物多様性、民俗文化、種々の地球環境問題etc...それらすべてがどのように関係して、世界でそこにしかない価値を生み出しているか、ということですから。専門知識を持たない観光客とか地元の方(特に子ども・若者!)に興味を持って理解を深めてもらうために、展示で何を伝え体感してもらうべきなのか。難しすぎるとそもそも見てもらえないし、簡単すぎても価値を説明しきれないし…。落とし所は簡単には決まりません。いろんなジャンルの専門家・研究者の方に関わっていただいて勉強しながら、紆余曲折を経ながら、粘り強くみんなで答えを探す作業なんです。
なので、僕たちが生きている地球や生命や文化の仕組みのようなことについて、目から鱗が落ちるような知識が得られるという極上のご褒美はあります。
どうしてあの地域の魚や野菜は美味しいのか?なんで不思議なお祭りや年中行事が根付いているのか?どうしてその場所にだけ生息する生きものがいるのか?その理由が少しずつたどれるようになるんです。
僕はとにかく地方めぐりで食・風景を体感するのが最大の趣味、というか、そのついでに生きてるようなものですから、そういう意味では僕がやるべきなのかもしれません。
というわけで、今年から来年にかけて、お手伝いしている施設がいくつもオープンを控えています。コロナによってオープン延期中のものもいくつか。僕の血と汗と涙の結晶ですので何卒よろしくお願いします。笑
Facebookではなるべくお知らせするようにしてますが、こちらのWebサイトもできるだけタイムリーに更新したいと思います。
写真は2021年に行ったところで心に留まったものたちです。もうだいぶ昔のような感覚で不思議ですね。